ベーシックコース
高度なコンサルテーションを行える知識と経験を有した顧客本位のアドバイザー育成のためのプログラムをご提供します
【理論編】各講座90分
- (1)顧客本位のアドバイザーとしての職業倫理(FIWA理事長 岡本和久氏)
- (2)ポートフォリオ理論と実践(シミュレーションソフトを活用したモデルポートフォリオの提案など)(龍谷大学経済学部教授 竹中正治氏)
- (3)経済・為替・株価・金利市場を読む基礎知識(ブーケ・ド・フルーレット代表 馬渕治好氏)
- (4)顧客本位の資産運用アドバイスのポイント(CFP®️/CMA /FIWA®️ 高橋忠寛)
- (5)公的年金・私的年金の基礎知識と資産形成アドバイス・リタイアメントプランのポイント(CFP®️/社会保険労務士/FIWA®️ 岩城みずほ)
【実践編】スケジュール表参照
相談事例を複数設定し、グループ(ペア)で解決していきます。
ライフプラン・マネープランの考え方、実際のコンサルテーションのノウハウを学べます。
テキストは各講師の作成レジュメと『今ならつくれる明日の安心 世代別新NISA・iDeCo徹底活用法』(日本経済新聞出版社)株価指数連動定額積立投資のシミュレーション・ソフトFIWAつみたてインディくんを使用
ベーシックコース
(理論編)
内容と講師紹介
(1)顧客本位のアドバイザーとしての職業倫理
講師:岡本和久氏
講義内容
当協会のビジョンは「生活者が金融的束縛から解放され豊かで幸せな人生を実現できるための支援活動を行う」というものです。
その目的を実現するために生活者には「お金に関する正しい知識」を持っていただくことが大切です。
そして、相談者の利益のために忠実(Fiduciary)で、利益相反のない独立した(Independent)アドバイスを提供し、物心両面での豊かさ(Wealth) に満ちた人生をサポートする専業のアドバイザー(Advisor)の存在が不可欠です。プロの本質は「知識」「経験」「倫理観」です。そして、プロの使命はキャリアを通じて「お客様ファースト、自分ラースト」を貫き、自分の職業が本当に世の中に尊敬されるものになるよう貢献していくことです。
そこにFIWAが全認定会員に義務づけている「個人」としてのフィデシュアリー・デューティ宣言の意義があるのです。本講座ではアドバイザーという職業の本質につき深くお話したいと思っています。
講師プロフィール
FIWA理事長 岡本和久
(おかもと・かずひさ)
- I-Oウェルス・アドバイザーズ株式会社代表取締役会長
- NPOみんなのお金のアドバイザー協会理事長
- CFA協会認定アナリスト(CFA®)/FIWA®
- 1946年、東京に誕生。
- 慶應義塾大学経済学部(在学中、二年間米国コロンビア大学留学)卒。
- 1971年、日興證券入社。ニューヨークで9年、バブルの東京で6年、投資戦略を担当。
- 1990年より外資系年金運用会社社長を15年勤める。
- 2005年、投資教育会社、I-Oウェルス・アドバイザーズ(株)を起業。
- 2016年に明治大学に株価指数研究所を創立し明治期からの株価指数作成を支援。
- 2019年より現職。著書に『お金と心~200パーセントのしあわせ持ちになれるシンプルな生き方』(知玄社)など多数。
- 2018年に金融知識普及功績者として金融庁および日銀より表彰される。
(2)ポートフォリオ理論と実践
講師:竹中正治氏
講義内容
投資・資産形成とその助言業務に欠かせないリターン、リスク、リスク分散効果、インデックス連動型投資の高い有効性などについてわかりやすく解説致します。さらに、株価指数連動定額積立投資のシミュレーション・ソフト 「FIWAつみたてインディくん」の開発企画責任者として、実際の過去データに基づいた投資シミュレーションの使い方、出力結果の投資助言業への利用方法を具体的に説明致します。
講師プロフィール
竹中正治(たけなか・まさはる)
- 龍谷大学経済学部教授(アメリカ経済論、国際金融論)、京都大学博士(経済学)
- 1979年東京大学経済学部卒、同年東京銀行入行(現三菱UFJ銀行)、為替資金部次長、調査部次長、米国ワシントン駐在員事務所長、(公益財団法人)国際通貨研究所チーフエコノミストなどを経て09年4月より現職。
- 毎日新聞社週刊エコノミスト、日経ビジネス・オンライン、トムソン・ロイター社コラム、講談社現代ビジネス、ダイヤモンド・オンラインなどへの寄稿他著書多数。
(3)経済・為替・株価・金利市場を読む基礎知識
講師:馬渕治好氏
講義内容
主要国の経済動向を推し量るうえで重要な統計等を言及し、それぞれの意味合いや読み解き方について、わかりやすく解説します。
また、為替相場、株価、金利を動かす要素が何であるかを分解して解説し、それぞれの要素が市場価格にどのように影響するのかを、実例を用いて明らかにします。
講師プロフィール
馬渕治好(まぶち・はるよし)
- ブーケ・ド・フルーレット代表、CFA協会認定証券アナリスト
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/ - 1981年東京大学理学部数学科卒業、1988年マサチューセッツ工科大学(MIT)経営科学大学院修士課程修了。
- 2008年まで日興証券グループ各社で勤務したのち、2009年より現職。
- 世界の市場動向やその背景要因を分析する。日本経済新聞夕刊「十字路」や東洋経済オンライン、テレビ、ラジオなど、マスコミ出演は多数。
- 自主開催セミナーを含め、講演活動も活発に行なっている。
(4)顧客本位の資産運用アドバイスのポイント
講師:高橋忠寛
講義内容
政府は2024年にも官民一体となった新たな金融経済教育推進機構(仮称)を立ち上げ、個人の資産形成に対して中立的に助言するアドバイザー制度の導入準備を進めています。金融機関に対しても顧客本位のアドバイス提供が期待されるなか、アドバイスの質を高めることが重要です。
そのためには、金融商品の販売が主な業務であるセールス担当者からアドバイスで付加価値を提供するアドバイザーへ立場も考え方も大きく変える必要があります。講座では、セールスとアドバイスの違いを確認し、アドバイザーの心得やアドバイザーの提供できる価値についてお伝えします。さらに、アドバイスビジネスの考え方や持続可能なビジネスモデルについて理解することで、これまでの業務の延長ではなく、新たな業務へマインドをリセットすることを目的にしています。
講師プロフィール
高橋忠寛(たかはし・ただひろ)
- ファイナンシャルプランナー(CFP®)/日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)/FIWA®
- 株式会社リンクマネーコンサルティング 代表取締役
- NPO法人みんなのお金のアドバイザー協会理事
- 東京三菱銀行(現在の三菱UFJ銀行)、シティバンク銀行での10年超の銀行勤務を経て、2014年9月に独立。銀行研修や実務家FP向け研修の講師を数多く担当。
- 投資助言代理業者[関東財務局(金商)2855号]として、金融商品の販売には関わらない完全に独立した立場で資産運用を中心に資産管理についての総合的なアドバイスを提供している。
- 著書『銀行員が顧客には勧めないけど家族に勧める資産運用術』(日本実業出版社)など。
(5)公的年金・私的年金の基礎知識と資産形成アドバイス・リタイアメントプランのポイント
講師:岩城みずほ
講義内容
長い人生を安心して生きるためには、一人ひとりのライフプランとキャリアプランに沿ったマネープランが必要です。「老後不安」を持っている人の多くが、社会保障を正しく理解しないで闇雲に不安に増長させています。不安が高じて勧められるままに必要のない金融商品を買って、返って大切なお金を減らしてしまう人もいます。多くの人にとって引退後の生活の柱になる「公的年金保険制度」を正しく理解することは、人生のお金について考えるための第一歩です。
マネープランは「働き方のプラン」と「公的年金と自助努力で作る私的年金」をいかにうまく組み合わせるかが鍵になります。また引退後は、確定拠出年金(企業型、個人型)、確定給付年金、NISAなどの計画的な取り崩しプランも必要です。運用しながら一定額を取り崩していくことで資産を長持ちさせることができます。
講座では、コンサルテーションに必要な公的年金・私的年金制度について正しい知識を身につけ、相談者の抱える問題解決をすること。リタイアメントプランでは、相談者が自助努力で作ってきた金融資産と合わせて、老後の生活をより豊かにするための具体的なプランを提案できるようになることを目的にしています。
講師プロフィール
岩城みずほ(いわき・みずほ)
- CFP®️/社会保険労務士/FIWA®
- MZ Benefit Consulting 株式会社代表取締役/オフィスベネフィット代表
- NPO法人みんなのお金のアドバイザー協会副理事長
- 金融審議会専門委員/社会保障審議会委員企業年金・個人年金部会委員
- 金融商品を販売することによるコミッションを得ず、お客様の利益を最大限に、中立的な立場でコンサルティング等を行っている。著書多数。
FIWA:登録商標
FIWA®︎は、NPOみんなお金のアドバイザー協会が認定する金融商品販売を
一切行わないアドバイザーの称号です。
ベーシックコース
(実践編)
内容のご紹介
CURRICULUM
集合研修(グループワーク)カリキュラム
資産形成期・リタイアメント期それぞれの相談事例について、グループで適切なアドバイスを構築していただきます。
ライフプラン、キャッシュフロー分析、リスク・リターン分析、モデルポートフォリオの提案、金融商品選択についてのアドバイス、公的年金・私的年金を含めた受給設計・取り崩し方法・リタイアメント後の運用、資産管理等の知識を用います。
日程 | 2024年2月16日(金) |
---|---|
時間 | 10時〜17時 |
その他 | ◆ 事前に課題を送付いたします。 ◆ 終了後ご希望の方は懇親会にご参加いただけます(実費) |
補足 | ※ ご希望の方は、アドバイス・ビジネスについてのご相談をお受けいたします。 ※ 金融商品の販売や、選択型DCの導入セールスなどは一切行いません。 |
■ 午前10時~12時
内容 | 時間 |
---|---|
課題1 | 120分 |
■ 午後1時~5時
内容 | 時間 |
---|---|
課題2 | 120分 |
15:10 発表 | 120分 |
16:10 講評 | 50分 |